【記事紹介】《withnews》「年間2万人が死産、うつ病へつながるリスクも 周囲は「寄り添い」を」
朝日新聞社が運営する『みなさんの「気になる 」をいっしょに解決するメディアサイト「withnews」』のペリネイタルロスに関する記事をご紹介します。
年間2万人が死産、うつ病へつながるリスクも 周囲は「寄り添い」を(2022年11月7日(月))
『流産や死産、新生児死亡など、お産をとりまく赤ちゃんの死は「ペリネイタル・ロス」と呼ばれることがあります。妊娠の15%前後が流産になるとされ、年間2万人近い女性が死産を経験しています。赤ちゃんを亡くした家族のグリーフ(悲嘆、深い悲しみ)やケアについて、専門家に話を聞きました。』
として、下記のような項目でペリネイタルロスのグリーフケアの専門家でいらっしゃる、静岡県立大学の太田尚子教授がお話をしてくださっています。
◆「ペリネイタル・ロスは公にされにくい死」
◆うつ病へつながるリスクも
◆男性にとっても大きな喪失
◆周囲は励ましより寄り添いを
◆変わってきた医療現場
大切なポイントをしっかりとまとめて下さっている記事だと思います。
また、iKizukuが焦点を当てている「働く」という視点では下記のようなコメントをくださっています。
『職場や日常生活では、あまり無理をしないことです。自分のこころと身体を守ることが一番。話しかけられてつらかったら、つらいと言いにくいかもしれませんがそういう場は避けてください。仕事を休んだり、部署を変えてもらったりする人もいます。
職場の方々にお願いしたいのは、ニーズを聞き、対応していただくことです。
励ましよりも寄り添いです。「気持ちを話したくなったら聞きますよ」「話したいときに声かけてくださいね」という姿勢を見せていただけるといいと思います。』
私たちのホームページでは、「天使ママ・周囲の方に知ってほしいこと」のページで「職場復帰について」として、「復帰前に自分の状態や希望する働き方を上司・同僚に相談しましょう」ということをお伝えしています。
ペリネイタルロスやそれによる心身への影響についての情報が不足している現状があり、周囲の方もどのように接したらいいか分からず、良かれと思って励ましてしまったり、配慮がご本人の希望とずれてしまうこともあります。
是非、周囲の方は、きっとこうだろう、と勝手な想像で動くことのないように、きちんとご本人の状態、ご希望を聞いていただきたいと思います。
また、ご本人もご自身の状態や希望をしっかりと伝えてほしいと思います。「言わなくてもわかってほしい」というのはご自身を傷つける危険があるからです。自分は今何ができて何ができないのか、どのような配慮が必要なのか、どのような働き方を希望しているか等をお伝えすることで、自分を守り、より過ごしやすい職場環境づくりにも繋がるのではないでしょうか。
また、男性の職場での休みの制度についてもご意見をくださっています。
「働いている女性が死産で赤ちゃんを亡くした場合、8週間の産休が取れますが、男性には同様の制度がありません。
お父さんは死産届を出したり葬儀の手配をしたりいろいろ動かれていますが、そのときのことを覚えていないとおっしゃる方もいます。
それくらいお父さんにとっても過酷なことなのだと思います。男性もお産の後に少し休めたらいいですよね。産後パパ育休(出生時育児休業)は取れるようになりましたが、赤ちゃんが亡くなったら取れませんから。」
働く女性がペリネイタルロスを経験された場合に使える制度(産後休業・母性保護関連制度)については私たちのホームページ「企業の皆様へ」でもご紹介していますが、男性がペリネイタルロスを経験された場合という点では特定の制度がないのが現状です。
職場によっては、忌引休暇や”出産時の付き添い休暇”といったものを適用してくれるところもあるようですが、何もない(有給休暇を使うしかない、休みが取れない)というところも多いようです。
父親である男性も、ペリネイタルロスの当事者、です。是非、必要な支援が広がってほしいと思います。
是非、記事をご覧ください。
yuka
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